一人暮らしの防災備蓄|水・食料・トイレは何日分必要?

一人暮らしで防災備蓄を始めるとき、

「水は何Lあればいい?」
「食料は何食必要?」
「携帯トイレは何回分あればいい?」
「部屋が狭くても1週間分置ける?」

と迷うことがあります。

まず結論から確認すると、一人暮らしでは、まず3日分として水9L・食料9食分・携帯トイレ15〜18回分を目安に準備します。

可能なら、7日分の水21L・食料21食分・携帯トイレ35〜42回分まで増やしていきます。

項目3日分7日分
水9L21L
食料9食分21食分
携帯トイレ15〜18回分35〜42回分

水は1人1日約3L、食料は1日3食、携帯トイレは1日5〜6回を基準に計算しています。

なお、携帯トイレについて政府広報が直接示しているのは「5〜6回×人数×7日分」です。3日分の15〜18回は、この1日5〜6回という基準を3日分として当サイトで計算した値です。

現在の備蓄を差し引いて不足量を確認したい場合は、防災備蓄量計算機で人数・3日または7日・現在の備蓄量を入力して確認できます。

一人暮らしでも最低3日、できれば1週間分を備える

一人暮らしだからといって、防災備蓄の日数を少なくするわけではありません。

内閣府などの公的資料では、食料や飲料水、携帯トイレなどについて、最低3日分、できれば1週間程度を備える考え方が示されています。

農林水産省の単身者向け食品ストックガイドでも、まず3日分から始め、1週間分を目標に備える考え方が案内されています。

部屋が狭く、最初から1週間分をそろえるのが難しい場合は、必要量そのものを減らすのではなく、まず3日分を確保してから少しずつ増やしていく方法を考えましょう。

備蓄日数について詳しく知りたい場合は、関連記事「家庭の防災備蓄は何日分必要?3日・7日の水と食料の目安を解説」も確認してください。

水は3日9L・7日21L

水は、1人1日およそ3Lが目安です。

3日分なら、

3L × 1人 × 3日 = 9L

7日分なら、

3L × 1人 × 7日 = 21L

です。

ただし、この3Lは飲料水と調理用水としての目安です。

洗濯や入浴などに使う生活用水まで含めた「一人暮らしで必要なすべての水」ではありません。

そのため、

「21Lあれば、災害時に使う水がすべて足りる」

という意味ではない点に注意してください。

食料は3日9食・7日21食

食料は、1日3食として考えます。

3日分なら、

3食 × 3日 = 9食分

7日分なら、

3食 × 7日 = 21食分

です。

ここでいう9食・21食は、非常食を9個・21個買うという意味ではありません。

主食や主菜などを組み合わせて、必要な食事を確保します。

一人暮らしの場合は、普段から食べている食品を備蓄に組み込む方法も使いやすくなります。

携帯トイレは3日15〜18回・7日35〜42回

携帯トイレは、本記事と防災備蓄量計算機では1人1日5〜6回を基準にします。

3日分なら、

5〜6回 × 1人 × 3日 = 15〜18回分

7日分なら、

5〜6回 × 1人 × 7日 = 35〜42回分

です。

政府広報は、家庭で備える携帯トイレについて「5〜6回×人数×7日分」という目安を案内しています。

そのため、7日分の35〜42回は政府広報の基準に直接対応します。

一方、3日分の15〜18回は、政府広報の1日5〜6回という基準を3日分として当サイトで計算した値です。

一人暮らしだからという理由で、5〜6回/日の基準から独自に必要量を減らすことはしません。

携帯トイレの数え方や災害時のトイレ使用について詳しく知りたい場合は、関連記事「災害用トイレは何回分必要?家族人数別の備蓄量」を確認してください。

一人暮らしは「どこに置くか」も重要

一人暮らしでは、必要量が分かっても、

「21Lの水をどこに置けばいい?」
「食品を置くスペースがない」

という問題が出てきます。

農林水産省の単身者向け食品ストックガイドでは、収納場所が限られることを踏まえた備え方が紹介されています。

たとえば、クローゼットの隙間、ベッド下、収納を兼ねた家具などを活用する方法があります。

水も1か所だけにまとめず、複数の場所へ分けて置く方法が案内されています。

狭い部屋だから必要量を減らすのではなく、空いている場所を使って分散して保管することを考えましょう。

水21Lを1か所に置く必要はない

7日分の水は21Lです。

一人暮らしの部屋では、まとまった収納スペースを確保しにくいことがあります。

その場合、すべてを同じ棚や収納場所に置く必要はありません。

農林水産省の単身者向け資料では、水を分散して収納する方法が紹介されています。

収納スペースの空き状況に合わせて、複数の場所に分けて保管する方法を検討できます。

どこに置いたか分からなくならないよう、自宅の備蓄場所を一度確認しておくことも大切です。

食料はローリングストックなら始めやすい

一人暮らしでは、「防災用の食品を別に大量購入する」と考えると、収納スペースを圧迫しやすくなります。

そこで使いやすいのがローリングストックです。

普段食べている食品を少し多めに買っておき、

古いものから食べ、食べた分を買い足す

ことで、日常生活の中で備蓄を維持します。

農林水産省も、単身者向けの備えとしてローリングストックを案内しています。

最初から特別な非常食を21食分すべてそろえるのではなく、普段使う食品の中から備蓄に回せるものを増やしていく方法も検討しましょう。

最初から1週間分を全部買わなくてもよい

一人暮らしでは、費用や収納スペースの問題から、1週間分を一度にそろえるのが難しい場合があります。

農林水産省の単身者向けガイドでは、まず3日分から始め、1週間分を目標に増やしていく考え方が示されています。

そのため、最初の目標として、

水9L
食料9食分
携帯トイレ15〜18回分

を確認し、すでに持っているものを差し引いて不足分を補う方法があります。

3日分が確保できたら、次に7日分まで増やしていきましょう。

一人暮らしでも個別に必要なものは別に備える

数量表は、一般的な1人分の備蓄を確認するための目安です。

慢性疾患がある人、食物アレルギーがある人、食べる機能への配慮が必要な人などは、一般的な水・食料・トイレの計算だけで備えが完了するとは限りません。

普段から特定の食品などが必要な場合は、自分の状況に合った備えを追加してください。

一人暮らしだからという理由で、一般的な1人分から独自に数量を減らすことはしません。

7日分あれば必ず十分とは限らない

3日分・7日分は、備蓄を考えるための基本的な目安です。

住んでいる地域や想定される災害によっては、さらに多く備えることを検討する場合があります。

農林水産省も、自治体のハザードマップなどを確認し、地域の状況に応じて2週間分など、より多く備えることも大切と案内しています。

そのため、

「7日分あれば必ず十分」

とは考えず、自分が住んでいる地域の防災情報も確認しましょう。

在宅備蓄と非常持出品は分けて考える

この記事で紹介している水21Lなどは、主に自宅などで数日間生活するための備蓄です。

避難するときに持っていく「非常持出品」とは分けて考えます。

たとえば、水21Lをすべて防災リュックに入れて持ち歩くという意味ではありません。

自宅に備蓄しておくものと、避難時に持ち出すものを分けて準備してください。

一人暮らしの防災備蓄をチェック

まずは、自宅に今どれだけあるか確認してみましょう。

3日分の目安は、

水9L
食料9食分
携帯トイレ15〜18回分

です。

7日分の目安は、

水21L
食料21食分
携帯トイレ35〜42回分

です。

足りない場合も、収納スペースを理由に必要量そのものを減らすのではなく、3日分から始める、分散して収納する、ローリングストックを使うという方法があります。

防災備蓄量計算機を使えば、一人暮らしの場合も、今ある水・食料・携帯トイレを差し引いて不足量を確認できます。

参考情報

農林水産省「災害時にそなえる食品ストックガイド 単身者向け」
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/foodstock/

内閣府「令和8年度『防災週間』及び『火山防災の日』について」
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/week/r8bousaiweek.html

政府広報オンライン「防災特集 ACTION01 災害に事前に備える」
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/bousai/preparation.html

農林水産省「災害時のために、備えていますか?」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/plan/4_plan/togo/html/part8.html

農林水産省「いざという時の備え(備蓄食料品リスト)」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_2.pdf

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(1)」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter01.html

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